西洋のピアノ神 ヴァレンティーナ・リシッツァ

ヴァレンティーナ・リシッツァさんは、ウクライナ生まれの天才ピアニスト。現在はアメリカ合衆国に在住し、世界各地で演奏活動を行っている。



Rachmaninoff Etude Tableau Op 39 No. 6
音の絵」というタイトルのラフマニノフエチュード。霊と一体化した魔女のような演奏だ(いい意味で)。1:15あたりからの演奏は特に半端ない。手の動きがあまりに速すぎて、左手が見えなくなる。とてつもない気迫と表現力である。




Beethoven "Moonlight" Sonata op.27 #2 Mov3
ベートーベンの「月光」という超高速なことで有名なこの曲も、彼女の手にかかればこうも艶めかしくなる。美しい旋律。正確なタッチが心地いい。技術を超越した演奏で… あやうく魂までもってかれてしまいそうだ。





Beethoven "Appassionata" Sonata No.23 in F minor, op.57
同じくベートーベンの「熱情」という曲。彼女のピアノは、粒が細かいのに際立っている。繊細さと鮮やかさが両立しているというか。重低音は包みこむような感じで、高音とのバランスが絶妙で…本当にいい音を出している。思わず聴き入ってしまうね。